ブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判の開始決定！ リオ五輪はどうなる？

ルセフ大統領（68）に対する弾劾裁判の開始を、
ブラジル上院（定数81）は12日過半数となる５５人の賛成多数で可決しました。

ルセフ大統領は、最長１８０日間の停職が決まります。

ルセフ政権の閣僚２８人は辞任することになり、
リオ五輪担当のスポーツ相も辞任です。

テメル副大統領が昇格して、暫定政権を率いてリオ五輪に臨みますが、
しばらくは、政治の混乱が続くようですので、

約３カ月後の8～9月のリオ五輪に影響を及ぼす可能性もあるようです。

ルセフ大統領の弾劾裁判が開始されるのは、

政府予算を不正操作して、
財政の粉飾をして状況を良く見せかけたため。


ルセフ大統領は、粉飾会計について
「これまでの大統領もやってきたことだ」と指摘し、

政府が取った措置はブラジルでは通例だと主張しているようです。

ルセフ大統領は、弾劾裁判の開始に強く反発を持っている。


ルセフ政権へは、

１９３０年代以降で最も深刻とされる不況や、
サッカーワールドカップなどの国際イベントの招致に伴い

公共投資は拡大する一方で、

教育や医療保健関連支出は抑制され、
公共交通機関の料金値上げが行われたことなど

の不満があるようです。

ブラジルの2015年の経済成長率は前年比マイナス3.8％となり、
今年もマイナス成長で２年連続のマイナス成長のようなので、

経済的な混乱と、国営石油公社を巡る政治家の汚職疑惑があり、
検察当局による捜査が展開されているようなので、

その結果しだいでさらに混乱するかも。

ルセフ大統領の弾劾裁判で罷免されれば、

テメル副大統領が2018年の任期満了まで後任を務めることとなりますが、

出直し選挙で、新大統領による政治、経済の課題解決を図り、
国民が幸せになりますように願っています。

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